とある趣味ノート

ゲームとか漫画について思いついたことを書き散らすブログ。

ノベルゲーム「徒花異譚」

Switch版の「徒花異譚」をプレイした。12月16日にSwitch版がリリースされたばかりらしく、10%OFFだった。

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オープニングムービーを見たらわかると思うけれど、まず絵が美麗。絵草紙を渡る話で、武器は筆という和風なノベルゲームなのだけど、絵と音楽がマッチしていて、パッと見ただけでも心惹かれた。

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お話としては、記憶を失った白姫と、彼女の危機を救った黒筆の物語。虫食いで物語が先に進めなくなった絵草紙を渡り歩いて、二人で力を合わせて絵草紙を元に戻そうとする。「花さかじいさん」「浦島太郎」「うりこ姫とあまのじゃく」「桃太郎」といった絵草紙を渡っていくけれど、絵草紙のお話は決して幸福なばかりじゃないと実感。

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選択肢を選んで話が進む中で、白姫たちの物語が徐々に浮き上がってくるところがすごくおもしろい。まさにノベルゲームだからこそなシナリオだった。他の媒体でもおもしろいのだろうけど、ノベルゲームはプレイヤーも手探りで進んでいくからこそより楽しめるのだと思う。

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海原かまいたちの夜』が原体験なので、選択肢を選んだあとの物語展開の違いに魅力を感じています。多彩なパラレルワールドを体験することにより、伏線が回収されたりドラマが深くなったりするのはノベルゲームならではだと思っています。

ANIPLEX.EXEの『ATRI』と『徒花異譚』が目指したものとは。シナリオライターの紺野アスタ氏(フロントウイング)と海原望氏(ライアーソフト)に訊く | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

シナリオライターの方のインタビューのこの部分がすごく納得した。そしてまさに、そういうゲームだった。

エンディングは決して多くない。バッドエンドとトゥルーエンドとハッピーエンドって感じ。ちなみにトゥルーエンドは私がそう思っているだけで、人によってどれがトゥルーかは変わってくると思う。どのエンディングをトゥルーと受け取るかはプレイヤーに委ねられることが、ノベルゲームだなって。好き。

唯一不満を述べるなら、ボタン操作の説明が「はじめから」を選択した時に1度出てくるだけ。しかも、「R(全文スキップ)」「+(既読スキップ)」となっていたのだけど、ボタンの操作説明を見返せないから勘違いして、「花さかじいさん」は「R」でスキップして選択肢埋めしてしまったのよ。変だなって思った時には取り返しがつかなくてへこんだ。簡単にクリックできるほうが全文スキップは勘弁してほしかった。せめてボタンの操作説明をいつでも確認できるようにしてほしかった(できるけど、私が気づいていないだけだったらごめんなさい)。悲しいから画像貼っとくね。

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ANIPLEX.EXEっていうレーベルは、「ノベルゲームの面白さを、世界に伝えたい」というコンセプトらしい。「徒花異譚」と同時に「ATRI -My Dear Moments-」というノベルゲームもリリースしていて、こちらも評価が高いみたい。気になる。