とある趣味ノート

ゲームとか漫画について思いついたことを書き散らすブログ。

ノベルゲーム「A YEAR OF SPRINGS」

Switchで20%offになっていた、「A YEAR OF SPRINGS」というノベルゲームをプレイした。で、とーってもよかったので、ネタバレなしで紹介記事を書く。

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A YEAR OF SPRINGSは三人の女友達の物語です。
愛したい、繋がりたい、受け入れてもらいたいという感情をナビゲートするノベルゲーム3部作のコレクションです。

one night, hot springsでは不安や緊張感を抱くトランスジェンダーの女性・鈴木ハルが温泉に行きます。

last day of springでは友達想いの元不良・永田エリカがハルのためにスパ旅行を企画します。

spring leaves no flowersでは箱入りの女子大学生・立花愛美が友達や彼氏と楽しい一日を過ごします。

これがゲーム説明。3人のキャラクターそれぞれのエピソードと、エピローグの4話構成。

トランジェスターのキャラクターがいることからなんとなく伝わるように、性的マイノリティ―がテーマになった作品。けれど、根本的にはお互いを思いやって受け入れ合う、やさしい物語だと思う。愛美ちゃん好き。

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この作品のなにがいいって、まずはイラストだよね! このかわいいイラスト、とっても好み! 立ち絵の種類も多いし、背景や一枚絵なんかもかなり凝っている。ギャラリーもあるから、あとから見返すこともできるよ。

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そして、ゲーム画面もたのしい。メインのキャラクター3人は、その場にいるならしゃべっていなくても表示されている。全身絵ってのもいい。メッセージ画面や電話が面もあったりで、見ていてたのしい。ノベルゲームっていいよなぁって改めて実感したわ。

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スキップとかオート、もどるとかは、メッセージ画面に常にボタンがどれか表示してくれているし、手軽にできるのがいい。ただ、セーブの方法がわからなかったり、表示されていない操作に関してはよくわからなくていろんなボタン押した。まあ、こういうゲームはスキップが一番重要だから、それが手軽なのがかなりありがたい。エンディングの回収は楽だった。

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選択肢はそこそこあるけれど、どれもちゃんと意味のある選択肢なのが大切だよね。これは捨て選択肢ないの。気持ちの揺れを表したりしていて、どれも意味があった。ちなみに、3つめのエピソードだけ一部が横線で消されている。最初はこれ選べないこと思っていたんだけど、なかなかエンディング回収できなくて、消されたものを選んだらすすめた。横線は選べないのではなく、キャラクターが質問を躊躇っている心の迷いの表れだったのね。好き。

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マルチエンディングの全部を回収してもかなり短め。でもこれは、長々と葛藤とか悩みを掘り下げて描いて長くするより、短めでお安めが正解な作品だったと思う。可愛いイラストで安くて手軽に遊べるからこそ、いろんな人に手に取ってもらえるんじゃないかな。テーマがテーマだし、ライトに遊びたい層にも触れてほしいって意図がありそう。

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ちなみに一番お気に入りのイラストはこれ。愛美ちゃんの部屋着かわいすぎる。

セール中から、イラスト可愛いってのでクリックして、ノベルゲームかつゲーム画面がなんか興味深いって理由でDL購入したけれど、大満足!

 

追記

性的マイノリティに関する感想は書いてなかった。

あるエピソードで、違和感に名前がつくことで自分が向き合え、周囲と分かりあうことが救いになることが描かれていた。けれど、違和感に名前をつけて、自分ではなく情報と向き合ってしまう人もいるから、その辺は、必ずしも名前をつけて区別する必要はないと思う。

あと、本を読むと深く傷ついたり葛藤している人や、前向きな人のことが書かれるから、自分程度の違和感なら名乗っちゃダメかなって不安になることもあるし、同じ属性の名前でも人それぞれって思わないとつらくなる時あるよ。

このゲームは、その辺のバランスがよくて好き。