とある趣味ノート

ゲームとか漫画について思いついたことを書き散らすブログ。

ノベルゲーム「送電塔のミメイ」

久しぶりに里見しばさんの「送電塔のミメイ」をプレイした。一本道のノベルゲームだ。

里見しばさんは、フリーゲームの「TRUE REMEMBRANCE」が代表作で、これはニンテンドー3DSにも移植されている。もちろん当時買った。

 

サイト:TRUE REMEMBRANCE

 

そんなわけで、私がフリーゲーム界隈にハマった時期にはすでに有名だった「TRUE REMEMBRANCE」をプレイして、ボロボロ泣いた思い出がある。だから、「送電塔のミメイ」の公開情報が出た時は興奮した。ちょうど大学近くの親戚の家に二日ほどお世話になっていた時だった。パソコンを借りてネットを徘徊中に明日公開という情報を発見。明日帰ったら速攻DLしようと誓ったのであった。そして公開日当日にワクワクとDLしてプレイして、泣いた。特にED演出がすばらしかったんだ。

久しぶりにプレイした今回も泣いた。内容あらかた覚えていたけれど、まんまと泣いた。

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ストーリーとしては、廃墟離島にコゴリ鬼を退治するためにやってきたミメイという少女と、鬼を狩りながらも、自身もコゴリ鬼だと称する夜刀が出会うことではじまる物語だ。

この話がすばらしいのは、ミメイと夜刀の話とするのではなく、村人たちそれぞれのエピソードを丁寧に描いていることだ。主軸は確かに二人なのだけれど、廃墟離島とよばれるいずれ朽ちていくであろう村で、様々な想いを抱えながらも生きる人たちがいるからこそ、コゴリ鬼という化け物のもの悲しさを浮かび上がり、それを倒すと決めたミメイと夜刀たちが、より魅力的になっている。

そして小説ではなくてノベルゲームという媒体なので、イラストや音楽、効果音といった演出が加わって、さらに気持ちが高まるのだ。まあ、このノベルは派手な演出はない。物語は全体的に静かだ。そして、やさしくてどこかかなしい空気感を、効果音や音楽がつくりだしてくれている。そして、静かだからこそ、EDの演出がものすごく引き立ってくるんだろうな。

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さいごに、久しぶりのプレイで唯一残念だったこと。いま私が使っているモニターだと、全画面にすると横に伸びてしまった。だから通常画面でプレイするけれど、デスクトップとかの諸々が視界に入って邪魔だった。まあこういうのは時代の変化だし、しかたないんだけどね。だって公開されたのは、2007年だよ。もうそんなに経ったのか。そもそもツールは吉里吉里だけど、今って吉里吉里どうなっているのかしら。